映画『重力ピエロ』みんなで作ろう!CMコンテストで受賞しました
地元仙台を舞台にした伊坂幸太郎氏原作の小説を映画化した『重力ピエロ』。
この映画のCMコンテストが開催されておりまして、知り合いの「やってみよう!」の一言で参戦いたしました。
先日このCMコンテストの結果が発表されまして...
残念ながら大賞は逃しましたが、お陰さまで「映画館支配人賞」をいただきました!
という事で私の制作した作品が宮城県内の映画館でCMとして流れておりますので、近隣の方は是非ご覧いただければと思います。
受賞した動画はこのページからも見れます。
CM作品について
作品の制作はかなり大変でした。 今回のコンテストの開催にあたって、同じくお膝元の宮城県内の会社が運営している「動画いぢり工場 ミヤング」のサイト上から作品を投稿するスタイルで行われたのですが、このサイトの特徴でもある誰でもカンタンに動画を編集できるFlashベースの編集システムを搭載しているのが逆にクセもので...最初から動画や音声等の素材データを貰えればもっと編集に凝れるのですが、サイト内の編集システムから素材は一切取り出せない上に、限られた編集技法しか選べないため、投稿されている作品群はほとんど似たり寄ったりという状態。
この中で一歩先んじるには「独自に編集した動画を丸ごとアップする」という強引な手法しかナイという結論に達し、動画素材の利用はスッパリ諦めて、ネットで拾ってこれる範囲のスチール写真を中心に「モーションで魅せる」という方針を立てて制作に臨みました。
制作の段階では映画「重力ピエロ」は未公開なので実際内容はまったく不明でした。
念のため制作にあたって原作の小説も読破していたので、この映画の魅力は「ミステリー」と「人物の関連性」であると自己完結し、この部分を強調する事に決定。
原作に登場しないキャラクターがいてちょっと不安でした...
CM作品の解説
CMは全体で15秒なんですが、実際に使えるのは先頭の「配給会社のアイキャッチ:1秒」と最後の「重力ピエロのアイキャッチ:2秒」を抜いた計12秒しかありません。 これは規定で決まっているのでどうしようもありません。 そこでこの12秒間の流れの構成にかなり工夫を凝らしています。まずは「重力ピエロ」の魅力である「人物の関連性」を意識させるために「兄弟→家族→他」という人物間の相関図を重要度によって加速度をつけて見せていく手法を取りました。
スピード感もありますし、主要な人物紹介と関係性をいっぺんに理解させるにはうってつけです。最後まで見せ切らないでグチャっとしているのもワザとですw
なぜ有耶無耶にしたかというと、もう一つの魅力である「ミステリー」の部分を強調するためです。
次に作中の印象的な言葉を並べ立ていますが、これは残りの時間でストーリーを説明するのは無理があるので、「重力ピエロ」のストーリーの断片を意識させつつさらに「ミステリー」の部分を強調する目的があります。
一つ一つの文章を読みきれなくても、なんとなく分かったような気がしませんか?
とどめに「重力を背負った家族の、愛と謎。」と「最高傑作ミステリー奇跡の映画化!」というズバリそのもののキャッチコピー。
さらに「第129回直木賞候補作品、第57回日本推理作家協会賞長編及び連作短編集部門候補作品、第1回本屋大賞ノミネート作品、2004年版このミステリーがすごい!第3位。」というテロップを突っ込んであります。
この部分は「とにかくミステリーで注目された原作なんだ!」というのを強調するために逆に読める速度に落としてあります。
12秒という短い時間でも一応これぐらい考えて制作しているんですよ...
ちなみに編集作業にはAdobe Premiereを使用しています。