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Amazon Kindleで新時代の活字文化の到来を実感

Amazon Kindle Originally uploaded by Jason Sherwin

春先くらいの話なんですが母親が「簡単で文字が大きい携帯に変えたい」という事を言い出しまして。

今までずっとWILLCOMのPHSを使っていたんですがこういうご時勢もあってか、いよいよメールなんか始めたお友達も増えてきたらしく、自分もメールを使いたいがPHSですら使いこなせないと。
仕方がないなと重い腰を上げて一緒に新しい携帯電話を探しに行きました。


いつの間にやら年老いた母の事を自分なりに考えながら携帯端末を選んだのですが、いわゆる「普通の携帯電話」というポジションの端末はユーザーインターフェースが結構複雑で、とても母が使いこなせる代物じゃない。
最終的にキャリアごと移るかたちを取って、docomoのらくらくホンをチョイスする事になったのですが、実はこれにかなり衝撃を受けました!

ユーザーインターフェースが分かりやすいというのはもちろんなんですが、液晶画面の文字がハンパなく見やすいんです!!

スペック表を見る限り普通のTFT液晶ディスプレイなんですがどういう技術なんでしょうか?
グレースケール階調に限定されますが、普段使ってる携帯電話やPCディスプレイではありえないくらい文字の視認性が高い。
ホントもう紙に印刷した文字に肉薄するレベルなんじゃないかと驚きました。


Amazon Kindleは電子活字の黒船か

あるときIT系ニュースで電子ブックリーダーの「Amazon Kindle(アマゾン・キンドル)」が話題になっているとの記事で商品写真を目にした時に、先だってのらくらくホンで見た「文字の視認性の高さ」を思い出しました。

「Amazon Kindle」のディスプレイはスペックを見る限り「diagonal E Ink®」という液晶らしいのですが、調べたところ「Amazon Kindle」と同じ電子ブックリーダー業界でしのぎを削る争いを演じる「Sony Reader(ソニー・リーダー)」も搭載しているようで、日本の姉妹製品にあたる「LIBRIe」のサイトに解説がありました。

LIBRIe(リブリエ) | EBR-1000EP - 美しい文字表示

ディスプレイは、E INK方式電子ペーパー*を採用。ふりがなのような小さな文字でもくっきりと表示でき、なめらかで美しい文字表示を実現しています。また、バックライトもないので目にやさしく、長時間の読書も快適。視野角(読める角度)も約180度と広く、どの角度からでも文字をはっきりと認識できます。

文字を形成するのは、表示面の下に敷き詰められた約40ミクロンのマイクロカプセルです。この日本人の髪の毛の半径ほどのカプセルの中には、ナノレベルの大きさの、プラスに帯電された白色顔料と、マイナスに帯電された黒色顔料が無数に浮遊しています。それを表示する文字にあわせ、電圧をかけ、白色顔料と黒色顔料を上下に移動させることで、直接文字を形成します。この新しい文字表示のしくみにより、高いコントラストと、紙の本のようになめらかな文字表示を実現することが可能となっています。

* E INK方式電子ペーパーとはマイクロカプセル型電気泳動方式電子ペーパーのことです。マイクロカプセル型電気泳動方式電子ペーパーの表示原理、材料および駆動系技術は、米国 E INK社によって開発された技術です。

日本のAmazonでも購入が可能になりましたが、残念ながら「Amazon Kindle」そのものが日本語にはまだ未対応。
しかしそう遠くない将来には確実に対応してくるでしょう。

目に見えるレベルで衰退しつつある日本の出版・印刷業界ですが、この「Amazon Kindle」の登場で完全に止めを刺されたと言っても過言ではないような気がします。
現代の黒船の襲来じゃないですかコレ?!


新時代の活字文化の到来を実感

「らくらくホン」や「Amazon Kindle」もそうなんですが、Tumblrを始めてからテキスト中心の内容に接する機会が多くなった事もあってか「文字の視認性の高さ」の重要性を凄く意識するようになりました。
そんな流れでWebサイトの構築時にCSSでフォントやサイズを指定に関してかなり研究しました。

Windows Vistaでこのサイトをご覧の方は「メイリオ」で見えているはずです。
Macは昔からシステムレベルでフォントの視認性に気を配られてるのでそれなりに指定すればOKなんですが、Windowsはこの「メイリオ」フォントの登場でようやく追いついて来たかな?という印象です。


ついでにInfinity Dimensions Tumblrのテキスト中心のQuote系の記事を見ていただくと、記事部分だけ明朝系のフォントで大型になっているはずです。
しかもテキストが短くなるほどフォントサイズが大型化するように調整してありますので、目から頭に入ってくるイメージがかなり違うと思います。

私のPCディスプレイがWUXGA(1920×1200)と画像解像度が高精細な事もあって個人的な印象で決めただけだったのですが、実際ここ最近のWeb業界でフォントの大型化の流れがあるようです。


これらの事を全体として考えると、いわゆる「活字文化」というものが電子化されるための条件がもの凄い勢いで整いつつあるんじゃないかというのを実感しました。

そんな事を言うと「活字とは紙に印刷されたものの事だ!」とお叱りを受けるかもしれませんが、実際に電子ペーパーが限りなく紙に肉薄しつつある現状を見るにつけ、媒体に固執している様な人や企業は旧世代の遺物になってしまうかもしれないと思わざるおえません。

電子化された新時代の活字文化を受け入れる事が、今後の未来を切り開くのではないでしょうか?