”レベルの低い客を持つとレベルの低い会社になる”なるほど。社会において共通の価値観を保てるのはやっぱりお金ですね。ところがこの揺るぎない共通認識が思わぬ影を落としているワケです。例えばラーメン屋がチェーン店のシステム化をしようと思ってベンダーの相見積もりを取るとする。ラーメン屋はラーメン店を経営するスキルはあるが、システムについての知識などない。こういうとき、ラーメン屋は何を持ってベンダーを選ぶか?
間違いなく値段だろうと思う。
ITproの” 危機に瀕するIT業界の「モラル」”と” やはり危機に瀕していたIT業界の「モラル」”の記事をまずは読んでみましょう。
ここで気付かされるのは「値段=価値」という共通価値は失われていないという事です。過剰なコスト削減(価格を下げる)への要求は、同時に価値(質・モラル)を下げる事になっているというのが分かると思います。
例えば自動車を購入する時に、いきなり販売店に行って「車ください」とは言わないはずです。
まずはどんな目的で使うのか?予算はどれくらいなのか?どんなスタイルか?どんなボディカラーにするのか?オプションは何にするのか?
さらに慎重をきすならより詳細な部分まで知る必要があります。ボディ剛性の基準値はどれくらいなのか?サスペンションの路面追従性は良好か?塗装面の対候能力はどの程度なのか?
さらに奥深く、エンジン・ハンドル・ブレーキ等の動作原理にまでその知識は及ぶかもしれません。
この段階はまさに「カー・リテラシー」と呼べるのではないでしょうか?
自動車に限らずあらゆる分野におけるリテラシ−をもつ事は重要です。残念ながら一連の記事からも分かるとおり、Webサイトやシステムの構築の発注サイドのリテラシ−のレベルが低いために、業界全体のモラルハザードを生む結果となっているのです。
ある意味プリンシパル・エージェント問題ととらえ、全体の利益を追求する事を発注サイドも受注サイドも考えていかなければならないのかもしれません。
少なくても軽自動車とメルセデス・ベンツのマイバッハでは価値がイコールじゃないというのは理解しておきましょう。
「値段=価値」なんです。