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シスサギとITリテラシー

春ぐらいにちょっとオモシロイ話を聞きまして、一旦はエントリーとして書こうかと思い途中まで進めていたのですが、危険な香りのするネタだったので思い直してしばらく封印しておりました。
しかし最近また気になるネタが出てきたのと時間も経ったという事で、内容を整理して表に出すことにいたしました。
システム関連会社が行う詐欺的行為、もうタイムリーじゃないけど「クロサギ」にあやかって「シスサギ」とでも呼びますかw
そんな話と発注者側の問題に関しての長い長いお話その1。

シスサギ#01

Webサイト構築なんかを専門でやっている代理店(ブローカー?)のOさん(仮称)から聞いた話なんですが、東北の某県にある駅隣接宿泊施設のWebサイト制作のお仕事を手がけていたそうです。

レンタルサーバーを某システム会社から借りてサイト運営を行う事になったのですが、やはり個人情報保護に関して厳しい昨今ですから、某システム会社の内部にあって専用サーバーがあることが契約条件となったそうです。
容量やサービスによって違いもありますが、よくある月額1,000円〜10,000円程度のレンタルサーバーですと、1台のサーバーにいくつかのサイトが同居して運営される程度なのが普通です。
某システム会社サイドはもちろん自社内にサーバがあるので大丈夫だという事で、月額13,000円?くらいで専用サーバーのご契約となったそうです。

しばらく経ったある日、クライアントの某宿泊施設担当者からアクセスログ(実物のサーバーだったかな?)を見たいと言う話になり、Oさんは某システム会社に問合せをしたそうです。するとなんだかシドロモドロと怪しい雰囲気になり、問いただすと実は内部にサーバーは無く、外部のサーバー会社のレンタルであることが発覚!しかも元々は月額3,000円の共有サーバーだったというオマケ付きw

Oさんは当然クライアントにハチャメチャに怒られたという話でした。


シスサギ#02

これは私の体験談なんですが、ある日某広告代理店から携帯に連絡が入りました。「ホームページ用のサーバーって700万もするものなの?」と…え?700万円?!

よくよく話を聞くと、電話をくれた某広告代理店のクライアントの東北の某都市にある某貸会議室施設のWebサイトを、同施設テナントでもある某システム会社に専用サーバーの構築・管理ごとまるまる依頼していたそうです。なんだかややこしい話ですねw
で、ある日この施設のWebサイトが見れなくなってしまいました。さあ大変!施設予約もWebサイトから行えるようになっていたのでサービスに支障があるという事で、早速この某システム会社に復旧依頼をしたそうです。あがって来たのは「設置から5年が経過してサーバーが壊れました。新しいサーバーにするので復旧させるには700万円かかります。」という回答。
この話を聞きつけた某広告代理店が「なんでこんなにかかるんだ!」という事で、私に確認の電話をしてきたそうです。

この某貸会議室施設のWebサイトを見ましたが、中身は10ページ程度でせいぜい予約CGIが動いている程度。しかもサーバー内部には顧客情報も持たないので大したセキュリティも不要の模様。なのにナゼ内部に専用サーバー?しかも初回の投資には1,400万円かけた?月額の通信・管理費で17万円ってナニ?サーバーはホントに存在するの?!
これはキナ臭いという話になり、某広告代理店の勅命で私の身分を伏せて某システム会社に突入する事となりました!!

某日、クライアントと共に某システム会社へ。会った瞬間に「あなたは誰ですか?!」みたいな激しい反応w
クライアントの親戚で詳しい人間という架空ポジションをいただいて、まずはサーバールームの中を見せてもらう事を掛け合いましたが「社外秘なので部外者は入れられません!」と渋る渋る。「とにかく存在を確認したい」と何とかクライアントだけという事でサーバールームにクライアントが入れました。「見ても分からないから」とクライアントの機転に超反応で応えてササッと私も入っちゃったんですが。
対象の専用サーバーはSun Cobalt サーバでたぶんコレ。なるほど確かに5年位は経過してるでしょう。もう売ってないですもの…。
その後はクライアントを交えて某システム会社社長と面談しました。社長はシドロモドロと終始苦しい言い訳。ずっと黙ってたんですが、ポロっと一言ツッコンだら「アナタには関係ないじゃないですか!!だいたいなんですか?!SEなんて連れて来て!卑怯じゃないですか!!」と、SE(システムエンジニア)だなんてひとことも言ってないのにSEだと思い込んでたらしいです…まあシステムもちょっとかじったWebデザイナーですけどネ♪ってか全然卑怯じゃないしw
クライアントがまあまあと間に入ったのでその後も黙ってましたが、明らかにいろいろと隠し立てしていたものがバレるのを恐れていたようです。

あくまで予想ですが、結論としては某システム会社ではクライアントに対して2ケタはゼロの多い過剰な提案を行っていたようです。同時にクライアントのシステムを流用してレンタルサーバー事業を行っていた様子もあります。新しいサーバーが欲しくなってきたので、それもクライアントに出させようという魂胆が見え隠れしています。


発注者側にも必要とされるITリテラシー

最近TVで見た話なのですが、TVやラジオといったマスメディア制作サイドの流す情報がどれだけ正しいのか?過剰な演出や間違った報道にどう対処するのか?という話題があり、それに対して視聴者サイドが正しい知識と視点を持って対応していこうというのをメディア・リテラシ−というそうです。

リテラシーとは元々「読み書きの能力」を表す言葉で、近年では様々な単語と組み合わせて用いられています。特に今回のエントリーで関連するのは「情報リテラシー」とか「コンピュータ・リテラシー」という言葉でしょうか。コンピューターがこれだけ普及した現代ではまさに必須の能力と言えるでしょう。
前述の例に出した「シスサギ」とも言える業者に騙されないために、「ITリテラシ−」とも呼ぶべき能力が発注者側にも必要になってきている現実があるのではないでしょうか?
過去にお会いした企業や官公庁、教育機関といった組織の中には残念ながらこの能力を持っていると言える人材は皆無だったような気がします。
これからWebサイトの構築といった小さな案件から大規模システムといった案件まで、業務発注者になられる方は「ITリテラシ−」を身につける事をオススメいたします。


まあ本来は一部のシステム会社のモラルの低下が問題なんですが…モラルの低下は社会全体も同じでしたねw

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